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Go. Run 向かい風の中を走る

先日リモートコーチングのランのメニューを実践中にたまたま向かい風の中を走ることになりました。

暑いので向かい風でも風があった方が暑さが紛れてちょうどよいと思ったのはほんの数分の間で、やっぱり辛い。

冬場はもっともっと辛い向かい風。


…そうだ!

今のうちに向かい風の対策を調べておけば気持ちの部分だけでも少し余裕が出るかも。

ということで、ちょっと調べてみました👀


ランニングをするにあたって走りにくくなる風の強さは「風速3m/s以上」と言われています。

風速3m/sというとランニングのペースでいうところの5'30/kmです。

つまり、止まっていたとしてもサブ4より速いスピードの風が直撃してくるのです。」


「向かい風による空気抵抗は

・速度の2乗で増大する

・身体の前部面積(身長)に比例する

止まっていても風の影響を受けるのに走り出したら速度の2乗で強さを増す。

ただでさえ速いスピードで走っていると空気抵抗を受けるのに、向かい風が強ければより抵抗を受けてしまいます。」


…ふむふむ、なるほど。

それだから向かい風の中を走るのはきついわけですね。

天気予報のアプリなどにも風の向きや風速が出ています…今まであまりチェックしていなかったのですが、これを機に確認しようかな。


また、「物理学には「作用反作用の法則」というものがあります。

押した分だけ押し返されるという意味です。

向かい風の中ではいかにぶつかりに行かないか、がポイントのようです。

それは走り方(ピッチを増やす、前傾姿勢で走るなど)でも精神面でも同じことが言えるかもしれません。



向かい風の中の走り方のコツの1つとして集団走や風除けになってくれる人を探すというのもありますね。

「マラソンの科学(山地啓司著 大修館書店 1983年)」によりますと、

先頭ランナーの後方1mの位置を走る選手は、前の選手が風除けとなって空気抵抗に対するエネルギー量の約80%が軽減され、2m後ろならば約40%軽減されます。


「あくまでも机上での計算ではありますが、全エネルギー量からすると先頭の選手がマラソンを2時間06分35秒で走った場合、1m後方のランナーは同じ全エネルギー量でマラソンを2時間02分40秒あまりで、2m後ろの選手は2時間04分50秒で走れる計算です。

実際に2時間02分40秒や2時間04分50秒で(同じ全エネルギー量で)走るには、その1m前を2時間02分40秒で、あるいは2m前を2時間04分50秒で走って風除けになってくれる選手がいなければならないのだけれども…。」



先日の東京オリンピックで陸上女子1500m走で8位入賞の田中選手は、ポイント練習(心肺機能や脚力などの筋力の向上等を目的にした負荷の高い練習)や国内のレースを単独で走ることが多いそうです。

そのような時にペーサーやペースメーカー、風除けに頼らないでこれまで走ってきたので自身より速い選手が集う世界大会や東京オリンピックの時に大躍進されたのかもしれませんね。


向かい風の中でも気持ちは軽やかにして、向かい風対策のフォームを意識したり、時には風除けを利用したりコース変更などをして上手に走り切りたいですね。


参考・引用元





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