Go. Run 扁平足について考える
- shinagawagtc
- 4月14日
- 読了時間: 5分
「扁平足はパンクしたタイヤと同じ」
ご存知の方も多いのかもしれませんが、ブログの中の人にとっては衝撃的な文言が目に飛び込んできたという感じです。
そもそも扁平足とはなんぞや。
なぜよってたかって扁平足を悪者扱いにするのでしょうか。

扁平足とは👀
扁平足(へんぺいそく)とは、足の裏のくぼんだ部分の“土踏まず”の形が崩れて、足裏全体が平たくなった状態のことです。
土踏まずには走ったり、歩いたりするときに足にかかる衝撃や力を調整するなどのはたらきがあります。
そのため、歩くことができない子どもの頃に土踏まずはありません。
成長するにつれて自然と土踏まずが作られていきます。
扁平足は年をとったり、長時間の立ち作業や歩いたりすることなどが原因で、土踏まずの形を作る靱帯や腱が傷つき、足踏まずの形を保つことができなくなって発症します。

人は誰もが8歳程度まで土踏まずがなく、乳幼児から少年期にかけて足底筋(足の裏にある筋肉)が発達しアーチが形成されていきます。
そのため、成長期に裸足で歩かせたり、運動させたりすることで発達を促します。
近年、園内では裸足での行動を推進する幼稚園が増えているのもそのため。
常に靴を履いた状態では足底筋の成長が妨げられるので、成長期はなるべく裸足に近い状態を保ち、筋肉を鍛えることが求められます。
競技者には、トレーニングによりふくらはぎの筋肉が非常に発達した選手が多くいます。
しかし、筋肉の柔軟性が低いと踵の骨を持ち上げようとする力が働き、足底筋が引っ張られアーチを伸ばしてしまい土踏まずが平らになって扁平足を引き起こします。
土踏まずが形成されている人が歩行するときは、踵から着地して足裏の外側から母指にかけて回りながら接地し最後は母指で地面を蹴ります。
地面から離れた後は下肢が内回転して再び踵から着地するという一連の動きになります。
足裏が地面に接地する際に、足裏にできたアーチがクッションの役割を果たすことでスムーズかつ効率的な力の伝達ができているのです。
しかし扁平足になるとクッションがなくなるため、踵で着地した後に落ち込みがひどくなり足裏全体が地面に接地してしまうため、下肢の内側への捻りも大きくなってしまいます。また、バネの役割がなくなることで地面を蹴る強度も弱くなり、力の伝達が非効率で他の部位が余分なエネルギーを消費しなければいけなくなります。
無駄な動きが生じると筋疲労に繋がり、故障を招く要因にもなりかねません。
飛んだり走ったりするような、足の骨格で衝撃を吸収する必要がある競技が苦手となる可能性が高いと言えるでしょう。
扁平足は競技力低下だけでなく故障にも繋がるので、予防と改善が大事になってきます。

「扁平足」のことを意識するようになったのは、足の甲から足首にかけて痛くて走れなくなり、その原因が「有痛性外脛骨障害」と診断されてからです。
また扁平足がこの外脛骨を有痛性の障害にしているようです。
これまで自分は扁平足だと思わず日々過ごしていました。
小さい頃は下にある物を足指でつかんで足で拾い上げて親に注意されたり、裸足で床を歩くと足裏のアーチが吸盤のような作用をして「ぴこたん、ぴこたん」と音がしたものです。
それが今では足の指をうまく動かせず(足指でぐーちょきぱーができない、タオルギャザリングが苦手)、扁平足と言われ…。
確か野球のイチロー選手も扁平足と書いてあった記事を読んだような気がしたのですが、検索すると足底筋が発達しすぎて扁平足に見えるという内容でした。

話を少し戻して、上記の外脛骨障害以外に扁平足が原因で引き起こす症状として、外反母趾、足底筋膜炎、アキレス腱周囲炎…。
これらはシニアなお年頃の方やランナーではよくあるとても辛い症状です。
そういえば、以前「足底筋膜炎は、足裏のかかとから足指の付け根の足底筋膜で炎症・痛みが起こる疾患です。
ふくらはぎやアキレス腱が硬いことや、スポーツや激しい運動により足に負荷をかけていることが原因として考えられます。
ふくらはぎの筋肉を柔らかくすることで、足底筋膜の牽引力を弱め、痛みが緩和することがあります」
足裏がふくらはぎに関係しているなんて。
引用文の「ふくらはぎの発達と柔軟性」にもありましたが、脚力をつけるのと同時に柔軟性も兼ね備えないといけないのですね🦦💦

そうは言っても、足指を鍛えるタオルギャザリングやぐーちょきぱーは苦手でストレッチも苦手、筋トレも続かないです🦦💦
それでどうやって改善すると言うの?
でも苦手なものは苦手で、続かないものは続かないのです。
ブログの中の人の本業の事務局でいつも遅い時間まで報告書を作成されている理学療法士に前述の押し問答のお話をしたら
「リハビリで大事なのは、「何をするか」よりもまず「これを続けたら治るかも✨」のワクワク感が大事っす。」
「何をするか」よりもまずはワクワク感…。
治療やリハビリで苦手なことに向き合うことや痛みの原因究明に疲れてきたら、どういうことをすると「これを続けたら治るかも✨」と自分がワクワクするのか、それをやってみるのもありなのかな。

また別の機会に続きを書きたいと思います。
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